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お盆に帰省したら――相続の話し合いは「延命治療」もセットで

お盆、家族で話す相続と延命治療

お盆、夏休みが終わり、9月になりましたね。 先日、お墓参りに行ってまいりました。

お盆や年末年始の帰省は、離れて暮らすご家族が一堂に会する貴重な機会です。このタイミングで相続について話し合うご家庭も多いのではないでしょうか。

今回は、相続の話し合いをされる際に、ぜひあわせて確認しておいていただきたい「延命治療に関するご本人の意向」についてお伝えします。

病院から確認されるのは、財産のことだけではありません

相続対策というと、遺言書の作成や財産の分け方に関心が集まりがちです。しかし、人生の晩年にご家族が直面するのは、財産の問題だけではありません。

ご高齢の方が入院される際、医療行為の方針について病院から確認が行われます。代表的なものが次の2点です。

  • 呼吸が止まったとき:呼吸を継続させる装置の挿管を望むかどうか
  • 口から食事が摂れなくなったとき:胃に直接栄養を送る「胃ろう」の措置を希望するかどうか

いずれも、ご本人の生き方や価値観に深く関わる、重い決断です。

認知症になってからでは、ご本人の意向を確認できません

こうした確認は、ご本人の判断能力が低下した後の入院時に行われることが少なくありません。

そのときすでに認知症などで判断能力が低下していると、ご本人の意向を直接確認することができません。結果として、ご家族が「本人ならどう考えるだろうか」と手探りの状態で、重い決断を迫られることになります。

しかも、こうした確認は緊急で求められることが多く、じっくり考える時間はありません。

「そういえば、こう言うてたな」があるかどうか

元気なうちにご本人の意向を聞いておけば、いざというときに大きく助かります。

同じ場面に立たされても、

  • 「そういえば、こう言うてたな」と、その意向に沿って回答できる方
  • とっさの判断が正しかったのか、後々まで自問自答を繰り返す方

この二人では、心にかかる負担がまったく違います。

医療行為の判断そのものは避けられません。ですが、「本人の意向に沿った選択ができた」という事実があるだけで、決断されたご家族の負担は大きく軽くなります。

相続人全員で共有しておくと、さらに心強い

ご本人の意向は、ご家族のお一人だけでなく、相続人となる方全員で共有しておくことをおすすめします。

いざというときに相続人間で判断が分かれることもありますが、そこにご本人の意向という共通の拠りどころがあれば、それに沿って決断することができます。全員が納得したうえで前に進めるという点で、非常に大きな意味を持ちます。

エンディングノートなど書面に残しておけば、共有もしやすく、記憶違いも防げます。

まずは延命治療の意向だけでも

相続にまつわる話し合いは、ほかにもお伝えしたい論点がいくつもあります。ですが今回は、取り急ぎ延命治療の意向だけでも話し合っていただきたい、という思いで記事にいたしました。

帰省の折、お墓参りの帰り道にでも、ぜひ一度話題にしてみてください。

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